金正垠
寒河江慈恩寺陣屋と河北町の紅花資料館に行ってきた。今回の訪問で山形の雛人形についてもっと深く知るきっかけになった。
ううん~あれは三人官女、これは五人囃子...そして眉がなくて歯が黒い人形は既婚者。この前、友達のお母さんから教えてもらったので、すこし知識が増えた。
偶然、会場の廊下に貼ってある面白い案内文を発見した。「美術工芸品を観る時に知識や理論などで鑑賞する場合が多いですが、それはオススメしません。野の花をみるように人形も自然にとらえばどうですか。人形の声が聞こえるような気がする時、人形と会話が出来るようになるものではないでしょうか。」という内容だった。こんな鑑賞方法が書いてあるのは始めてみたので、面白かった。もっと目立つように貼っておけばいいのにもったいない。
紅花資料館には時代別の雛人形を観ることが出来た。時代ごとに流行りがあるように雛人形も時代によってスタイルがすこし違っていた。人形の大きさとか顔の形などでどの時代の人形か区別出来るのだそうだ。そして、紅花と雛人形の関係についた興味深い話も聞いた。雛人形の衣装は当時、高価だった紅花染めをしたが、紅花の大産地である山形の紅花が使われたそうだ。でも、染色技術は京都で出来たので、京都と紅花交易をするようになって、その交易によって雛人形が山形にもたらされたそうだ。つい先日まではただ怖い顔の人形だったが、もう歴史まで分かるようになった。
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