金正垠
植木祭りを楽しむために山形市薬師町に行ってきた。山形の植木市は大阪市、熊本市とともに日本三大植木市場である。植木とは庭木、盆栽、植木鉢に植えて育てる木、花などをいう。
薬師公園の周辺の通りで約3キロにわたって植木の店が並んでいた。このように多くの植木が一箇所に集まっているのは初めて見た。そして、植木を一箇所に集まって販売することをお祭りをする感覚で楽しむことにもう一度驚いた。それで、その由来を調べてみたら明確ではないが、山形城主の最上義光時代に大火災で焼失した木を生き返らせるために緑化を目的として付近の農民たちに呼びかけたのが始めで約400年以上の歴史があるという。また、昔から山形には寺院が多く「坪庭作り」という趣味が発達してその需要を満たすために昔から植木市が繁栄しているという。
さまざまな種類の植木をゆっくりと鑑賞しながら私は心の中で懸命にハナミズキを探していた。ハナミズキは韓国ではよく知られている木ではないが、日本ではハナミズキがよく知られているようだ。私がハナミズキを探した理由は日本に来てハナミズキという有名な曲を歌った歌手、一青窈に似ているとよく言われていつかはハナミズキを実際に見てみたいと思っていたからだ。実際に見たハナミズキは素朴な花が咲いていて可愛かった。もちろん購入したかったが思ったよりもサイズも大きく高くて断念した。
日本のお祭りといったら屋台が欠かせないだろう。植木市では植木と同様に多くの屋台が立ち並んでいた。焼きそば、お好み焼きなど様々な屋台があったが私はここに来て初めて迎える祭りであるだけに「どんどん焼き」を食べてみた。どんどん焼きは、お好み焼きを円形に丸めて割り箸に刺して食べる山形の名物である。
今年は残念ながら植木を買ってはいないが来年には必ず好みの植木を買って育てて見たいと思う。やっぱり一人で住んでいる部屋は寂しくて植物が必要だとつくづく感じているからだ。もちろん真心を込めて育てても帰国する時は韓国に持って行くことはできないけれど後任の交流員に譲って、いつか山形にまた戻ってきたときに見ることができるとうれしいだろう。
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